Gitが生まれるまでについて

Gitの歴史は熱い。いい意味でも悪い意味でも。

昔々、といっても1990年代〜の出来事ですが、Linux kernelというオープンソースのプロジェクトが進んでいました。Linuxの説明はググってもらうとして、そのプロジェクト内で2002年に誰かが「DVCSってのを作って、それで俺たちのプロジェクト管理しようぜ」と言い出しました。このDVCSはBitKeeperと呼ばれました。

しかし2005年にLinuxカーネルのコミュニティと、Bitkeeperを開発していたコミュニティが(たぶん喧嘩をして)袂を分かつ事になりました。Linux勢達はこのBitkeeperの特別仕様権利を失います。そこで考えるのはもちろん、自前のDVCSを作ろうぜって事な訳で、せっかく作るならBitkeeperよりクールな奴を作ろうぜって話になったようです。コンセプトとしては

  1. 早くて
  2. シンプルで
  3. ブランチに強くて
  4. 全部配賦で
  5. 自分たちがやってるLinuxカーネルプロジェクトみたいな超でかいプロジェクトでも運用可能なやつ

を作ろうぜって事になり、2005年に出来上がったのがGitなのです。ローンチ段階ですでに超クールなソフトになっていたみたいで、特にブランチを切る的な機能に関しては革命的に便利だったみたいですよ。僕は知らないけど。